姫巫女
ブランド名 RaSeN ジャンル 幻灯奇譚ノベル
発売日 2006.02.03 定価 \8,800
パッケージ 紙製パッケージ(168x233x42mm) マニュアル B6ブックタイプ
DISC容量 4.30GB(DVD-ROM)
原画 浅賀葵米倉きひろ桐沢しんじ シナリオ 有島悠也assault、紅葉一葉
音楽 15曲、春日森 なし
音声 あり、大波こなみ、金田まひる、北都南、未来羽、芹園みや草柳順子
インタフェース ややキーボード操作可 描画 Window・フルスクリーン両対応、
800x600
セーブ箇所 98箇所+クイックセーブ1箇所 CG枚数 65枚
おまけ 春画、鑑賞、音楽
対象属性 触手、凌辱、陵辱、巫女装束、巫女さん、赤髪、ボブカット、メイド服、エプロンドレス、
黒髪、ポニーテール、リボン、バニー、スクール水着、白衣、オーバーニーソックス、
ストレートロング、ゴスロリ、ツインテール、看護婦、ナース服
1プレイ時間 5〜6時間 お奨め度 4

レビュー
概要
主人公・土岐穂乃香は、ある日公園で鬼に襲われるが、危ういところを姫巫女に
助けられる。そして、自分にも姫巫女としての力があることを知った穂乃香は、
人々を鬼から守るため、姫巫女として戦うことを決意し、訓練を始める。
果たして穂乃香は、姫巫女として鬼を倒し、みんなを守ることが出来るのか……
という、幻灯奇譚ノベル。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

土岐穂乃香(ときほのか)。(CV:大波こなみ)
本作品の主人公。ごく普通の女学生だったが、ある日に鬼に襲われ、その時に
自分に姫巫女としての力があることがわかり、姫巫女として戦うことを決意する。
真面目で友達思いの優しい女の子。

藤沢美由(ふじさわみゆ)。(CV:芹園みや)
穂乃香のクラスメイト。いつも明るく元気いっぱいな女の子。
勉強が大嫌いで、宿題を自力でやってくるぐらいなら、喫茶店で何かを奢った
方がマシだと言い放つ。

小原幸(おはらさち)。(CV:草柳順子)
穂乃香のクラスメイト。上品で落ち着いた雰囲気の女の子。
傍若無人な美由の保護者役。美由に対しては言うことがキツい。
# 「美由さんの脳みそがミステリーですわ……」(笑)

鶴来真魚(つるぎまな)。(CV:北都南)
姫巫女・白兎隊の副隊長。水を操る術を得意とする。
頭も良く、戦闘能力も高い優れた姫巫女。
優しく真面目な女性だが、訓練の時は羅刹と化す。

雀宮小鳥(すずみやことり)。(CV:未来羽)
姫巫女・白兎隊の隊長。あっけらかんとした大雑把な性格。大のビール好き。
いつも飄々としていて、思っていることを表に出さない。

綾文すずり(あやふみすずり)。(CV:金田まひる)
姫巫女ではないにも関わらず、1人で鬼と戦っている女の子。
無愛想でぶっきらぼうで、人との関わりを極力避けているが、根は優しい。

絵の方は可愛らしく、色気もある絵柄。力背強い表情なんかはなかなか
格好良くていいですね。ただ、ややシーン毎にバラつきが大きかったり、
一部バランスの悪い絵も見受けられるのはちょっと残念。
CGはややべったりとした印象のある処理。作品の雰囲気が暗めのため、
それに合わせている感じでしょうか。
立ち絵は表情変化・ポーズ変化ともにあり。それほどパターンは多くなく、
さらに絵の上にメッセージが被るように表示されるため、あまりじっくりと
見ることはないかと思います。

キャラクターは真面目なキャラとふざけたキャラの両極端。真面目なキャラは
やや個性という面では弱いかも。

音声はキャラクターとのマッチングも良く、演技の方も問題なし。
凌辱シーンなども臨場感たっぷりに演じられています。
ただ、作品中でかなり目立っているキャラ、リチャードに音声がないのは
ちょっと残念かも。

音楽は静かな曲が多め。ついでおどろおどろしい緊迫感のある曲ですね。
作品の雰囲気を上手く醸し出してくれます。

ゲームを開始すると、プロローグの後にオープニングアニメーションが流れます。
歌はなし。静かで雰囲気のある曲をバックにイメージ映像的なアニメーションが
流れます。

また、戦闘シーンなどに、ちょこちょことアニメーションが挟まれます。
なかなか格好良くていいですね。クリックしちゃうとスキップされるため、
見逃しちゃうこともありましたけど(^^;
システム
インタフェースはややキーボード操作可。メッセージ送りや選択肢決定は
キーボードで出来ますし、各種メニューはファンクションキーから呼び出せる
ようになっているのですが、バックログや各種メニュー操作などはキーボード
では出来ないという中途半端な仕様になっています。
既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。
バックログはマウスのホイール機能に対応しています。
音声のリピート再生も可能です。
バックログは表示されている絵もテキストに合わせて巻き戻されます。
ただ、バックログの表示文字数が通常のメッセージ表示の文字数より少なく、
1画面に収まり切らなくて表示されない部分が結構あるのは残念。
何のためのバックログなんだと。
さらに、1回クリックしただけでメッセージが2つ3つ進むことがあり、その部分の
音声が再生されないこともありました。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です
動作は比較的軽快。スキップ動作は高速です。
メッセージは全画面表示のビジュアルノベルタイプです。
ただ、Hシーンだけはメッセージウインドウ型になるのですが……たまに
ウインドウ枠に収まりきっていない場合が……。

セーブ箇所は98箇所+クイックセーブ1箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
セーブデータはセーブ日時の他、自由記述のコメントが保存されます。
「詳細」という欄もあるのですが、そこには何も保存されません(^^;
数としては、選択肢はそれほど多くなく、分岐も明確なので、これだけあれば
充分……というか、まず使い切ることはないでしょう。

システムは選択肢決定型のアドベンチャー。分岐はシンプルで、シナリオを
読むのに集中出来るノベルタイプですね。

ディスクレス起動不可。バックグラウンドでの動作は可能です。
主人公の名前は「土岐穂乃香(ときほのか)」固定です。
シナリオ・プレイ感
ゲームは穂乃香が鬼に襲われているところを真魚に助けられるところから
始まります。そして、真魚から話を聞き、自分にも鬼と戦う姫巫女としての
力があると知って、鬼と戦うことを決意する……という話。

ストーリーは章立てて進んでいきます。穂乃香が姫巫女として成長していく
様が描かれていく、という感じでしょうか。
雰囲気は終始緊迫した感じで、たまにコミカルなシーンもあるのですが、
あまり突き抜けた感じではなく、笑えるほど面白いというものでもなくて、
ちょっと中途半端に感じました。まあ、美由だけはやたらテンション高い
わけですけど。

ラストはすっきりと終わるんですが、バッドエンドでは救いようのない
ドロドロとした後味の悪い終わり方ばかりです。
というか、バッドエンドの方が圧倒的に多いですし、むしろそちらがメイン
という感じですね。

まず気になったのが視点の移動。基本的には穂乃香視点なんですが、結構
視点が他のキャラにコロコロ変わるので、ちょっとついて行くのが大変に
感じることも多かったです。

そして、シリアスな展開の途中に小ネタが入ってくることが結構あって、
集中を乱されて、感情移入の阻害になっているような気がします。
というか、緊迫したシーンでリチャードとか出されてもな(^^;
# リチャードの必殺技は、ギャグとしか思えないのですが(^^;

H度はやや高め。ほとんどのキャラは複数回用意されていますけど、バッド
エンドルートに入らないと見られないシーンがほとんどなので、すんなり
クリアしてしまうと全然物足りないかも知れません。
要するに、鬼と戦って、負けて、凌辱されるのがメインなんですね(^^;
内容は、鬼による凌辱シーンがほとんど。女の子を感じさせるようなもの
ではなく、ただひたすら凌辱し、卵を産み付けることがメインですので、
Hさよりも、痛々しさの方が前面に出ている感じですね。
なお、触手や虫など、特異な攻めが山盛りです。
また、特定のエンディングを見ると、おまけで見られるようになるご褒美の
Hシーンも用意されています。……どう考えても、本編中で使わなくなった
シーンの使い回しっぽいですが(^^;

テキストは誤字がかなり目立ちます。特に、「てにをは」がおかしいとか、
文字が1文字多かったり足りなかったり、微妙な間違いが多くて、かなり
読みづらく、読んでいてとまどいました。
また、たまに『」』や『。』が行頭に来ていることもありました。
プレイ時間・難易度
ゲーム期間は不明。日付の経過を意識することはありません。

ワンプレイは5〜6時間。ただし、これはすんなり最後までいった場合の
時間で、途中でバッドエンドに入るともっと短くなります。

難易度は低め。選択肢全てがシナリオの分岐になっており、間違えると
バッドエンドルートに直行です。ただ、バッドエンドでもHシーンが用意
されており(むしろ、こちらがメイン?)、コンプリートするためにはバッド
エンドも全て見る必要があります。
総評
お奨め度ですが、触手凌辱物が好きな人にお奨め。
姫巫女達が鬼に襲われるシーンがたっぷり用意されていますし、クリア後に
見られるようになるシーンもあって、充分楽しめるかと思います。
ただ、基本的に女の子のことなんか考えず、ただひたすら凌辱するだけの
ため、あーんまり楽しいものでもありませんけど。

それと、そういったシーンを見るためには、バッドエンドルートに入る必要が
あり、普通のエンディングルートでは、そういったシーンはほとんど見ることが
出来ません。
その本筋のシナリオは、やや面白みや盛り上がりに欠け、あっという間に
終わってしまう感じで、物足りなさが強いです。
ストーリーは基本的に1本道で、1度クリアすればあとはバッドエンドルートの
回収という感じで、ややボリュームにも乏しいです。

さらに、テキストを読ませることに主眼を置いたノベルタイプの作品であり
ながら、誤字が多かったりバックログが貧弱だったりと、テキストを読むのが
非常に辛いという矛盾した作品。
もうちょっとテキストが読みやすければ、全然印象は違ったと思うのですが……。
システム的にも貧弱ですし、スクリプトにも問題があるように思えます。
# 修正ファイルを入れれば、ある程度改善されるようですが。

このシステム周りとボリュームで、この定価はちょっと割に合わないような
気がします。
触手による凌辱も一方的なものがほとんどで、今ひとつ面白みに欠ける気が
します。
さらに、主人公は女性で、それが触手に凌辱される作品なわけで、感情移入は
し辛く、作品に入り込みづらいです。
そういった雰囲気が好きな人はどうぞ。コストパフォーマンスはかなり悪めでは
ありますが……。
# 低価格帯のソフトならまあ納得なんですが(^^;

最後に。結局、リチャードは何しに出てきたんだ(^^;


小鳥、全然役立たず(笑)



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