ぴあきゃろG.O. TOY BOX〜サマーフェア〜 | |||
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ブランド名 | カクテルソフト | ジャンル | ADV+ETC |
発売日 | 2006.09.15 | 定価 | \6,800 |
パッケージ | 紙製パッケージ(168x233x44mm) | マニュアル | A5ブックタイプ |
DISC容量 | 1.62GB(DVD-ROM)、Alpha-ROM 特典ドラマCD「その翼を休めて」 : CD-DA=481.2MB、CD-DA10トラック |
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原画 | フミオ、ひなた睦月、水瀬凛、 きみづか葵、村上水軍 |
シナリオ | 稲村竜一、草薙こうたろう |
音楽 | ドアーズ・ミュージック・エンターテイメント、 小池雅也 |
歌 | あり(1曲、OP)、 スイーツ探検隊×MOSAIC.WAV(み〜こ) |
音声 | フルボイス、大野まりな、風音、桜川美紅、木村あやか、朝木ユメミ、渋谷ひめ、逢川奈々 | ||
インタフェース | メッセージ送りのみキーボード可 | 描画 | Window・フルスクリーン両対応、 800x600 |
セーブ箇所 | 15箇所 | CG枚数 | 35+42枚 |
おまけ | CGモード&シーン回想 | ||
対象属性 | ウェイトレス、コスプレ、ドタバタ、コメディ、金髪、ポニーテール、オーバーニーソックス、 リボン、ツインテール、バニー、紫髪、猫耳、尻尾、緑髪、ショートカット、赤髪、ボクっ娘、 ボブカット、天使、羽根、ピンク髪、ストレートロング、裸エプロン |
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1プレイ時間 | 約1時間 | お奨め度 | 5 |
レビュー |
概要 |
この作品は、2006年2月3日に発売された「Pia☆キャロットへようこそ!! G.O.」(以下、 前作)のファンディスクです。前作クリア後の世界を舞台にした3つのストーリーと、 クイズゲーム、歴代Piaキャロの設定資料、壁紙集などが収録されています。 前作をプレイしていなくても遊べなくはないですが、キャラの紹介も何もないですし、 世界観の説明もありませんから、先にプレイしておくことをお奨めします。本編の ネタバレもありますし。 |
キャラクター・CG・音声・音楽 |
キャラクターは以下の通り。 木ノ下留美(きのしたるみ)。(CV:大野まりな) Piaキャロット5号店の店長。仕事には厳しいが、コスプレ大好きで テンション高めな女性。 椚あやの(くぬぎあやの)。(CV:風音) 主人公と共にPiaキャロットでアルバイトを始めた女の子。気心が 知れているため気楽に遠慮なく接する。 御堂千尋(みどうちひろ)。(CV:桜川美紅) Piaキャロットで働く先輩。お色気たっぷりの綺麗なお姉さん。 楢原燕(ならはらつばめ)。(CV:木村あやか) 家出して路頭に迷っているところを主人公が助けたことがきっかけで Piaキャロットで働くことになった女の子。 姫川かずみ(ひめかわかずみ)。(CV:渋谷ひめ) 留美のコスプレ仲間で、Piaキャロットの制服製作担当。 ハキハキして明るく、可愛らしく魅力的な見た目だが、実は男性。 衣坂小春(いさかこはる)。(CV:朝木ユメミ) Piaキャロット系列の製菓工場で働く女の子。甘い物が大好き。 ほんわかした雰囲気の優しい女の子。 絵の方は前作と同じく、とても可愛らしく魅力的です。今回はデフォルメ絵が 多く使用されていますね。 CGは綺麗で丁寧で、見応え充分です。 立ち絵はポーズ変化はなし、表情変化はあり。口パクもあります。服装の パターンも多くていいですね。まあ、ほとんど前作の使い回しですが……。 キャラクターは前作の中から6人が登場。小春、めちゃめちゃ可愛い〜。 かずみもいい味出してますね(^^) そして留美さんはっちゃけすぎ、燕性格変わりすぎ、千尋さん色っぽすぎ(笑) あやのはふつーだったかな。 音声はもう慣れたもので、キャラクターとのマッチングもばっちり。 遊びの要素も取り入れられているような感じで、みんな活き活きしています。 ただ、かずみの音声がちょっと小さめだったような気がします。 音楽は明るくポップな曲が多め。楽しい雰囲気を醸し出してくれます。 ゲームを起動するとオープニングアニメーションが流れます。 歌は、曲は前作と同じですが、歌っている人が変わっていて、独特の可愛らしい 雰囲気が出ていますね。もちろん、明るく楽しい雰囲気も健在です。 絵の方はキャラクター紹介・シーン紹介的なもの。特筆すべきことはないですが 見ていて楽しいです。 |
システム |
インタフェースはメッセージ送りのみキーボード可。 既読スキップ、強制スキップ、バックログ、ドラマチックモード搭載。 バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。 通常のメッセージ送りもホイールで可能です。 描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。 動作はやや重め。スキップ動作はそこそこ高速です。 セーブ箇所はミニアドベンチャーはそれぞれ15箇所、クイズゲームは1箇所のみ です。また、クイズゲームのセーブは常に上書きされ、ロードすると破棄されます。 クイックセーブみたいなものですね。セーブ/ロードは随時可能です。 セーブデータはセーブ日時の他、何日目かとシーン画像が保存されます。 数としては、そこそこ選択肢の多いものもありますが、そんなに長くないため これだけあればなんとかなるでしょう。最初からやり直してもたいした手間じゃ ないと思いますし。 システムはミニアドベンチャーは選択肢決定型のアドベンチャー。 クイズゲームは選択肢決定型のアドベンチャー+2〜3択のクイズゲームとなって います。 このゲームにはプロテクトが施されており、毎回起動時にディスクの確認が 行われるため、ディスクレス起動不可。バックグラウンドでの動作は可能です。 主人公の名前は「秋山純一(あきやまじゅんいち)」固定です。 |
シナリオ・プレイ感 |
この作品には大きく4つのコンテンツがあります。 1つめは「Paiキャロヒストリー」。これは、Piaキャロ1・2に登場したキャラと 舞台設定の紹介、裏話などが留美とあやのの紹介で進みます。 さすがに今見ると絵とかは結構粗くて時代を感じますが、当時はすっごく 萌えましたねー。なんだか懐かしいです。 音楽も聴くことが出来て、なかなかボリュームもありますね。 2つめは「ミニアドベンチャー」。3つのショートストーリーが入っています。 「留美のコスプレコンテスト」は、かずみからコスプレに対しての熱意がなく なったと指摘された留美が、次のコスプレコンテストに優勝するべく、何故か 主人公とあやのを特訓する話(笑) メニューを選択して、それによってあやののパラメータが変化し、その結果 コンテストの勝敗が決まります。基本的にコミカルな展開で、Hシーンも盛り だくさんです。 「Sweet are the uses of adversity.」は、前作「あやのルート」の後日談で、 留美が不在のときにテレビの取材を受けることになり、店長代理として 主人公が店の運営と取材の対応をなんとかこなそうとバタバタする話。 こちらもコミカルなドタバタストーリーで、主人公の取った行動に応じて 番組の内容が変わり、最後に通して見ることが出来るようになっています。 「小春のフォーチュンクッキー」は、前作「小春ルート」の後日談で、小春が お菓子作りを始めるきっかけになった人に会うために頑張るという、ハート ウォーミングなちょっといい話。こちらは選択肢がなく、ただストーリーを 読み進めていくだけです。 3つめは「つばめのクイズゲーム」。前作のデザートフェア中にPiaキャロットで 働くことになった燕が、留美に特訓される話。 Piaキャロシリーズ全てからマニアックな問題が出題されるクイズゲームに なっていて、ノルマをクリアすると先に進めるようになっています。 最後に正解率に応じてご褒美があります。 問題はシリーズをプレイしていればわかるものから、「いや、そんなの誰も 覚えてないし」「そんな設定いつ出てきたよ」と言うような無茶苦茶な問題 まで、幅広く取りそろえられています。さりげなく一般常識とか、雑学的な 問題もあったりします。 最後は「アラカルト」。これは「Piaキャロ壁紙集」と「声優コメント」の 2つのコンテンツが用意されています。壁紙は最初は全ては見られず、 クイズでいい成績を収めて初めて見られるものもあります。 H度は並。千尋と燕以外は複数回(2〜4回)用意されています。 千尋は1回のみ、燕にいたってはHシーンはありません。 尺の方はやや短めで、描写の方も比較的軽め。 内容的には純愛系のノーマルなHが多いですが、かずみは男ですからして、 まあマニアックな内容になるわけですが(笑) # しかも、さりげなくHシーンが一番多い(^^; テキストは誤字等も目に付かず、クセのない読みやすいテキストだと思います。 |
プレイ時間・難易度 |
ゲーム期間はコンテンツによって違いますが、だいたい10日。クイズは1日で 終わりますけど。小春ストーリー以外は、1日ずつプレイしていくタイプです。 ワンプレイは各ストーリーとも1時間程度。クイズゲームはどれだけすんなり ノルマをクリアできるかで変わってきます。 難易度はさりげなく高め。留美とあやののストーリーは、結構選択肢が多く 全てのイベントを見るのは大変だったりしますし、クイズゲームはクイズの 難易度が尋常じゃないので(^^;、いい成績を収めるには何度も反復して 覚えるか、過去のシリーズをくまなくプレイするしかないでしょう。 とは言っても、どれも短時間で終わりますから、トータルでもそーんなには 時間はかからないかと思いますけど。 |
総評 |
お奨め度ですが、前作が好きな人にお奨め。ただし、前作はヒロインが15人も いたわけですが、今回出てくるのは紹介をした6人だけで、その中でも千尋は オマケ的扱いですし、かずみも(Hシーンこそ多いものの)メインではありません。 燕も司会進行的な役割のため、Hシーンもありませんから、留美、あやの、 小春が好きな人でないとちょっと辛いかもですね。 この6人以外のキャラがお気に入りの人には、ちょっとお奨めし辛いです。 さらに、過去シリーズの設定資料があったり、クイズが出たりと、今までの シリーズをプレイしていない人には、懐かしさを感じられなかったり、実感 出来なかったり、クイズなんて全然わからなかったりと、色々とマイナスの 要素がありますから、ちょっと厳しいかもですね。 ということで、留美・あやの・小春(と燕・かずみ・千尋)が好きな人で、 なおかつ過去のシリーズをプレイしたことのある人にならお奨め出来ますが、 それ以外の人はちょっとお奨めしづらいです。 でも、過去シリーズの設定資料はなかなか充実していますし、CGなんかも 見られますから、資料価値としては充分にあると思います。 留美の顔の変貌っぷりとかが拝めますし(笑) なので、Piaキャロシリーズが好きな人は、資料として買ってもいいのでは ないでしょうか。ただし、Piaキャロ3に関しては資料はありませんので注意。 前作をやってなくて、過去作にも興味がない人には価値がないでしょう(^^; とりあえず、お奨めできる条件を満たしている人になら、お奨め度は +1 してもいいかと思います。ストーリーはボリューム少なめですけど、資料と してはなかなかのボリュームですし。ちと高い気はしますけどね。 最後に。名前がひらがなだったらヒロインなんだ。すると、さなもみさきも かずみまでもがヒロインですね☆(笑) 燕、クイズゲームの時とあやのストーリーの時で性格が全然違うのがすげぇ。 あそこまで劇的に性格変わったんですね(^^; それと、かずみ、黒っ。ごっつ黒いでっ(笑) まあ、理由があってのことですけど、絶対いくらか本音入ってるよね……(笑) そして、声優コメントの、風音さんの悲痛な声が切なかったです……(^^; |