はぴねす! りらっくす
ブランド名 ういんどみるOasis ジャンル ファンディスク
発売日 2006.07.28 定価 \6,800
パッケージ 紙製パッケージ(188x264x27mm) マニュアル B6ブックタイプ
DISC容量 GAME DISC : 4.05GB(DVD-ROM)、StarForce
Happiness! Re:Lucks Maxi Single CD はぴでい♪ : CD-DA=199.1MB、CD-DA8トラック
原画 こ〜ちゃ シナリオ セロリ保住圭北川晴
高嶋栄二、ちゃとら
音楽 36曲、Elements Garden
OdiakeS(Ecnemuse)、
上松範康菊田大介
あり(2曲、OP・ED)、
榊原ゆい佐藤ひろ美
音声 あり、榊原ゆい成瀬未亜、日向裕羅、安玖深音、みる、三咲里奈、佐本二厘、
岬友美、北都南、滑川菊太郎、ヘルシー太郎、ミルキーゆかり、野神奈々、風華
インタフェース ほぼフルキーボードサポート 描画 Window・フルスクリーン両対応、
800x600
セーブ箇所 76箇所+クイックセーブ4箇所 CG枚数 71枚
おまけ CGモード、キャラモード、音楽モード、回想モード
対象属性 魔法少女、魔女っ娘、学園物、純愛、幼馴染み、ストレートロング、紫髪、リボン、
義妹、ブルマ、黒髪、帽子、金髪、ツインテール、オーバーニーソックス、ボブカット、
ウェイトレス、女教師
1プレイ時間 30分〜3時間 お奨め度 7

レビュー
概要
この作品は、2005年10月21日に発売された「はぴねす!」のファンディスクです。
はぴねす!」クリア後の世界を舞台にした7つのストーリーと、「はぴねす!」の
キャラが登場する麻雀ゲーム「ま〜じゃんもりらっくす」が収録されています。
はぴねす!」をプレイしていなくても遊べなくはないですが、キャラの紹介も
何もないですし、世界観の説明もありませんから、「はぴねす!」を先にプレイ
しておくことをお奨めします。本編のネタバレもありますし。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

渡良瀬準(わたらせじゅん)。(CV:佐本二厘)
主人公の古くからの友人。明るく優しく面倒見がよく料理も上手く容姿端麗な
理想の女性像を体現する男(笑)
性を超越した『はぴねす!』ワールドの"Love&Peace"体現者。

小日向すもも(こひなたすもも)。(CV:安玖深音)
主人公の義妹。明るく元気で甘えん坊。ちょっぴりドジで、すぐテンパる。
お兄ちゃん大好きっ子で、主人公のことを「兄さん」と呼び慕う。

神坂春姫(かみさかはるひ)。(CV:榊原ゆい)
魔法科の生徒で、主人公のクラスメイト兼パートナー。成績優秀で魔法も
上手いため、主人公の練習相手になる。

柊杏璃(ひいらぎあんり)。(CV:成瀬未亜)
魔法科の生徒で、主人公のクラスメイト兼天敵。短気で乱暴、短絡的で
直情のトラブルメーカー。天然破壊兵器。

高峰小雪(たかみねこゆき)。(CV:日向裕羅)
魔法科の先輩で、占い同好会の会長。物静かだがお茶目さん。
ミステリアスな雰囲気をむやみやたらと振りまく。

式守伊吹(しきもりいぶき)。(CV:みる)
魔法科の生徒ですももの友達。由緒正しい家柄の生まれのため、言動は
堅苦しく、やや尊大な態度を取る。主人公に好意を寄せる。

上条沙耶(かみじょうさや)。(CV:三咲里奈)
魔法科の生徒で主人公のクラスメイト。物静かでやや控えめな女の子。
ただし、兄の信哉に対しては容赦がない。
伊吹に仕えており、常に伊吹を第一に考える。主人公に想いを寄せる。

小日向音羽(こひなたおとは)。(CV:岬友美)
主人公の義母。すももの実の母親。学園ではカフェテリアの店長をやって
いる。見た目は若々しく、学生にしか見えない。その言動も幼く、主人公達を
からかって遊ぶ。

御薙鈴莉(みなぎすずり)。(CV:北都南)
魔法科の先生で、春姫や杏璃の師匠。主人公の師匠でもある。強大な魔力を
誇る高名な魔法使いだが、気さくで親しみやすいお姉さん。

絵の方はほんわかしたとても可愛らしい絵柄。表情やポーズがとても活き活き
しており、動きもある魅力的な絵柄だと思います。ややクセはありますがそれも
むしろ魅力になっている気がします。
CGは発色のいい明るい色遣いで綺麗に処理されており、見栄えがいいですね。
立ち絵はポーズ変化・表情変化ともにあり。ポーズ・表情ともに非常に豊かで、
会話に合わせてぱたぱたと切り替わったり、わたわたしたり、おろおろしたりと
動きも表現されており、立ち絵だけでも充分楽しめます。

キャラクターは個性豊かで楽しいキャラクター揃い。しかも、「はぴねす!
クリア後の世界ということで、みんな本性出しまくりでやりたい放題です。
そんな中、やっぱり準がらぶりーです(^^)

音声はキャラクターとのマッチングもバッチリで、演技の方も問題なし。
メインキャラからサブキャラにいたるまで、みんなぴったりと合っていて、
個性も良く出ています。もう、しっかりキャラに馴染んでいる感じですね。
楽しそうに演じているのが伝わってきて、こちらも楽しくなってきます。

音楽はほのぼのゆったりした曲が多め。基本的に「はぴねす!」の使いまわし
ではありますが、「りらっくす」できる曲が多用されている感じです。

ゲームを起動するとオープニングアニメーションが流れます。
歌は軽快なテンポの曲で、明るく元気でノリのいい爽やかな歌で、合いの手も
入っていたりと、とても楽しい曲だと思います。
絵の方も、遊び心が満載の楽しい雰囲気になっていて、見応え充分です。

エンディングも歌あり。歌はとても爽やかな曲で、聴き心地がいいですね。
それでいて、心に染み入ってくるようないい曲だと思います。
シナリオによっては、かなり破壊力のでかい歌かも。
システム
インタフェースはほぼフルキーボードサポート。設定メニューによって殆どの
操作にショートカットキーを割り当てることが可能です。
既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。
バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。
通常のメッセージ送りもホイールに対応、音声のリピート再生も可能です。
次の選択肢や前の選択肢までジャンプする機能もあり、なかなか快適です。
……いや、選択肢、ほとんどないんですけどね……(^^;

描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは標準で800x600。
設定メニューで640x480から1600x1200まで変更できます。
動作は比較的軽快。ただし、相変わらず設定メニューだけはやたら重いです。
スキップ動作は高速です。まあ、スキップを使うことって、ほとんどないような
気もしますけど(^^;

セーブ箇所は76箇所+クイックセーブ4箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
ただし、「ま〜じゃんもりらっくす」ではセーブできないようです。
セーブデータはセーブ日時の他、シーン画像とゲーム内日付、時間帯、
メッセージの一部が保存されます。選択肢でセーブした場合は「選択肢」と
表示されます。
数としては、選択肢はほとんどなく、セーブの必要もほとんどないでしょう
から、これだけあれば充分でしょう。使い切ることはまずないかと。

システムは選択肢決定型のアドベンチャー+麻雀。
「ストーリーモード」と「ま〜じゃんもりらっくす」の2つのコンテンツが用意されて
います。
「ストーリーモード」は7本のショートストーリを選んでプレイします。
基本的に1話完結のお話ですが、他のストーリーを読んだかどうかで選択肢が
追加されるストーリーもあります。
「ま〜じゃんもりらっくす」は「2人打ちモード」と「4人打ちモード」が用意されて
います。
「2人打ちモード」はストーリー仕立てになっていて、最初にパートナーを選び、
そのパートナーと共に、現れる敵を魔法を駆使して倒していきます。
たまに、パートナーが行方不明になったりしますけど……。
あと、「魔法」=「イカサマ」みたいなものですが(^^;
また、クリアすると、ゲストキャラのイベントが発生するようになります。
「4人打ちモード」は、好きなキャラクターを4人選んで対戦するものです。
ただし、選択できるキャラクターには条件があって、「2人打ちモード」をクリア
していないと選択できないキャラクターもいます。

この作品は、インストール時にシリアルキーコードの入力を要求され、ディスク
チェックが行われます。それ以降はディスクレスで起動可能なようです。
バックグラウンドでの動作は可能。
主人公の名前は「小日向雄真(こひなたゆうま)」固定です。
シナリオ・プレイ感
ゲームは「ストーリーモード」と「ま〜じゃんもりらっくす」に大きく分かれます。

「ストーリーモード」は「はぴねす!」クリア後を舞台に、さまざまなストーリーが
展開されます。
はぴねす!」でクリア対象になっていたキャラクターは、その後の話が描かれて
いたり、クリア対象ではなかったキャラは、結ばれるまでが描かれたり、そんなの
関係なくドタバタが描かれたり、かと思えばちょっとシリアスなストーリーがあったり、
いろんなストーリーが楽しめるようになっています。
準シナリオである「ぱちねす!」は、ふつーに萌えました。

「ま〜じゃんもりらっくす」の方は、もうなんでもありの強引で無茶苦茶な展開。
「雄真くん、わたしを倒して早くすももちゃんを助けてあげて」とか、もう、お前
何言ってんだ状態(笑)
細かいことは気にせず、ノリと勢いで突っ走る、ステキ空間が展開されます。

H度はやや高め。「ストーリーモード」の方では基本的に各キャラ1回ですが、
他のストーリーでHシーンが展開されるキャラなんかもいて、数としては
それなりに用意されています。
尺の方はたっぷり取ってあって、描写も濃いめです。2回戦が用意されて
いるキャラもいます。
そして、なんといっても注目は準とのHシーンがどうか、でしょう。
とは言っても、ここに書いちゃうのはアレなので、最後に伏せて書きますね。

テキストは誤字等はほとんど気にならず、テンポのいい読みやすいテキスト
だと思います。まあ、ノリと勢いで押し切ってる感もありますが(笑)
プレイ時間・難易度
ゲーム期間はストーリーによってまちまち。1日から1週間程度まであるよう
です。だいたい4日ぐらいでしょうか。「ま〜じゃんもりらっくす」の方は一瞬
ですけど(^^;

ワンプレイは30分〜3時間。ストーリーによって長さが全然違いますしね。
「ま〜じゃんもりらっくす」の方は、麻雀でどれだけすんなり勝てるかで
かなり変わってくると思いますし。

難易度は低め。「ストーリーモード」はほとんどのストーリーは一本道で悩む
ことはないでしょう。一部、他のストーリーに影響を受けるものもありますが、
それは最後にプレイしなおせば問題ないでしょうし。
「ま〜じゃんもりらっくす」の方は、魔法(いかさま)の応酬になるため、
相手によってはかなりいやらしいですが、こちらも魔法を駆使すればなんとか
なるかと。役満積み込みに伊吹の魔法を合わせられればほぼ無敵かと。
まあ、それを使うにはある程度レベルを上げてMPを増やさないといけませんが。
総評
お奨め度ですが、「はぴねす!」が大好きな人にお奨め。
どのキャラクターも本編同様、もしくは本編以上に魅力的に、活き活きと、
かつHに描かれていますし、絵や演技もさらに磨きがかかって活き活き
しているため、魅力は全く落ちないどころか上がっていると思います。
そして、多くの人が期待していたであろう準シナリオですが、ほとんど
メインの扱いで描かれており、ボリュームもあり、内容も充実していて、
充分満足できる内容でした。

7本のストーリと麻雀が楽しめ、ファンディスクとしてはボリュームも結構
あって、「はぴねす!」が好きな人なら、充分楽しめる内容だと思います。
ただ、定価はやや安めに設定されているとはいえ、普通で考えれば若干
ボリューム不足な感はありますし、そもそも「はぴねす!」をプレイして
いない人にはお奨めしづらい作品ですから、評価はしづらいですね。
さらに、CG枚数は71枚と書いていますが、これはCGモードで数えたもので、
実は重複があるため、本当はもう少し少ないです。

でもまあ、ストーリーはどれもなかなか楽しめますし、麻雀はおもしろ
おかしいストーリーとイカサマ炸裂の麻雀は豪快で面白いと思いますし、
はぴねす!」をプレイした人にはお奨めできるかと。

お奨め度は 7 としていますが、「はぴねす!」をプレイしていない人は
-2 ぐらいしておいてください。さすがにお奨めしづらいです(^^;

最後に。音羽さん、傍若無人に拍車がかかってます(^^;
# しかし、みんな順応性高すぎ。あの状況を普通に受け入れられるのか……。


さて、本作のメイン(?)である準について。

Hシーンあります! しかも、男のままバージョンと、女性化バージョンの2つ。
もう、魔法だからって何でもありですね(笑)
どちらのニーズにも対応可能な、なかなか心憎い演出ですね。私はどちらも
OKですが、どちらかと言うと、男性バージョンの方がいいかも……(^^;
いや、最初プレイしたとき、ナチュラルに萌えましたし、エンディングでは
だくだく泣きましたし。
しかし、なんで私、最初にプレイしたとき「男のままでも変わらないけど」
なんて選択肢を選んだんだろう……。
……なんだか、大切な何かを失ったような気が……(^^;
でも、後悔してないもんっ。やっぱ、その時だけ女性化するなんて邪道ですっ。
やめてっ。可哀想な子を見るような目で見るのはっ。
だって、準が可愛すぎるのがいけないのっ。愛さえあれば性別なんて!
とりあえず、準LOVE☆な人は充分満足できる内容……だといいな(^^;
しかし、あの後、2人がどうなったのか、激しく気になります……。
そのストーリーを収録したファンディスクのファンディスク出しませんか?(笑)



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