明日の七海と逢うために
ブランド名 Purple Software ジャンル アドベンチャー
発売日 2008.10.24 定価 \6,090
パッケージ 紙製パッケージ(183x259x40mm) マニュアル A5ブックタイプ
DISC容量 Game Disk : 1.11GB(DVD-ROM)
「ever」明日の七海と逢うためにオープニングテーマ : CD-DA=67.0MB、CD-DA2トラック
原画 まっぴーらっく シナリオ 鏡遊
音楽 36曲、yan(鳥煮亭)、
マッツミュージックスタジオ
アブカワオサム、橋本みゆき
あり(1曲、ED)、橋本みゆき
音声 あり、風音、夏野こおり、安玖深音、祢乃照果、五行なずな、井村屋ほのか、
沢野みりか、一色ヒカル、北都南、城樹翔、小池竹蔵、葉村夏緒、倉田まりや
インタフェース フルキーボードサポート 描画 Window・フルスクリーン両対応、
800x600
セーブ箇所 54箇所+クイックセーブ1箇所 CG枚数 35枚
おまけ CG鑑賞、シーン鑑賞、音楽鑑賞、或る夏の日
対象属性 純愛、ラブコメ、ギャグ、お下げ、ストッキング、幼なじみ、赤髪、オーバーニーソックス、
幼馴染み、メイド服、ポニーテール、リボン、触角、ストレートロング、眼鏡っ娘、ツンデレ、
金髪、ツインテール、チャイナドレス、黒髪、ボブカット、浴衣、ショートカット、先輩、
しましま、帽子
1プレイ時間 4〜5時間 お奨め度 7

レビュー
概要
本作は、2007年11月に発売された「明日の君と逢うために」(以下、前作)の
ファンディスクです。タイトルからわかる通り、前作では攻略対象外だった
七海がメインの作品になっています。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

七海美菜(ななみみな)。(CV:風音)
主人公のクラスメイトで演劇部所属。いつも明るく元気でハイテンション。
あさひ先輩オンリー。お喋りが人生の目的。つんのめりそうなほど前向き。
異様なまでに人なつっこい。脳はアレだけどいい奴。存在自体がおもしろい。
気合いで生きてる動物。長時間真面目になれない病気。七海家を背負って
立つ女。無駄に巨乳、無駄に美人、無駄に三つ編みと言われている。

若宮明日香(わかみやあすか)。(CV:安玖深音)
主人公の幼なじみで、主人公と同じ家で暮らしている。明るく無邪気でマイ
ペースな女の子。常識は欠落しているが、頭は良く、スポーツも万能。
食べるのが大好きで、行動原理が飯。一食一食がガチンコ勝負な女。
鎖骨で人を判別できる。

御風里佳(みかぜりか)。(CV:一色ヒカル)
主人公の従姉であり、家長であり、学園長。御風島を牛耳っている。
おざっぱで面倒くさがり。家事は全然ダメ。心は永遠に少女。

夕霧瑠璃子(ゆうぎりるりこ)。(CV:五行なずな)
主人公の幼なじみで、後輩。ほんわかおっとりした雰囲気の女の子。
主人公のことを慕っており、誘惑と嫉妬の視線を送る。ちょっと天然。
そして巨乳。自称・地味っ子。

七海真奈美(ななみまなみ)。(CV:夏野こおり)
七海の妹。……だとわかりにくいので、美菜の妹。男性嫌いで、女子校に
通っている。男性に近寄られると、電磁警棒で撃退する。
お姉ちゃんのことが大好き。綺麗な女性に対して、妖しい視線を送ることも。
ピアノが上手で、ピアニストを目指している。基本的に大人しいけど、たまに
虎のように勇猛になる。無駄に戦闘力が高い。打撃に特化したピアニスト(笑)

泉水小夜(いずみさや)。(CV:祢乃照果)
主人公のクラスメイト。クールで毒舌。目つきは人殺しのようだけど、実は
優しい、素直じゃない女の子。お金持ち。実戦慣れしている。

月野舞(つきのまい)。(CV:沢野みりか)
主人公と七海がアルバイトしている中華料理店の影の支配者。
通称、ツインテールの悪魔。人をいじめることに生き甲斐を感じている。

りん。(CV:北都南)
島の神様。無口で無表情。何を考えているかわからないが、主人公の手助けを
してくれることもある。ブラブラの達人。

藤崎あさひ(ふじさきあさひ)。(CV:井村屋ほのか)
主人公の先輩で、演劇部部長。つかみ所のないでたらめな性格。思ったことを
素直に言ってのける毒舌。演技力はずば抜けているが、成績は最低クラス。

絵の方はほんわかした柔らかい雰囲気の可愛らしい絵柄。とても表情豊かで
活き活きしていて、非常に魅力的です。
CGは明るめの発色で丁寧に処理されており、見栄えもいいです。
立ち絵はポーズ変化・表情変化ともにあり。会話に合わせてコロコロ切り替わり、
表情豊かでアクションも大きく、見ているだけで楽しいです。
また、呼ばれたら振り向いたり、立ち上がるときの視線の動きなども立ち絵で
表現されていたりと、演出がとても凝っています。
砂浜の波の表現とか、めちゃめちゃリアルです。

キャラクターは個性豊かな面々揃い。メインである七海はずば抜けてテンション
高いため、みんなそれに引っ張られて、より活き活きしている感じです。

音声はキャラクターとのマッチングは良く、演技の方も文句なし。
前作から引き続きのキャスティングで、とてもよく馴染んでいます。
新キャラの真奈美も全く問題なし。

音楽はゆったりと落ち着いた曲が多め。ほのぼのとした雰囲気がよく出ていると
思います。コミカルな明るい曲や、しっとりとした静かな曲も多く、シーンに合った
曲が使われています。

エンディングは歌あり。アップテンポで力強く、未来への希望を抱かせるような
歌で、ラストをぴしっと締めてくれる感じです。

あと、タイトルメニューで放置すると、キャラクター紹介という名のショートコントが
見られますので、必見。
# ここでしか出番のない咲が不憫です(^^;
システム
インタフェースはフルキーボードサポート。
既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。
バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。
通常のメッセージ送りもホイールで可能、音声のリピート再生も可能です。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。
動作は軽快。スキップ動作も高速です。

セーブ箇所は54箇所+クイックセーブ1箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
セーブデータはセーブ日時の他、シーン画像とゲーム内日付、自由記述の
コメントが保存されます。
数としては、選択肢が片手で足りる程度しかないため、これだけあれば充分
すぎるかと。

システムは選択肢決定型のアドベンチャー。条件を満たすと、新たな選択肢が
出てくる、シナリオ追加型のシステムになっています。

ディスクレス起動可。バックグラウンドでの動作は可能です。
主人公の名前は「八代修司(やしろしゅうじ)」固定です。
シナリオ・プレイ感
ゲームは前作のラスト、誰のシナリオにも入っていない状態から始まります。
七海と共に行動することが多くなり、そこに七海の妹も現れて、ドタバタの
夏を過ごしていきます。

前作は、ひたすらギャグのコミカルな展開。七海の存在自体がギャグなので、
おもしろおかしいシナリオが展開します。七海や他のキャラクターとの会話を
見ているだけでも面白いです。

後半は、真奈美に関する問題が持ち上がり、悩んだり励まし合ったりしつつ
乗り越えていくという展開。結構シリアスで、ちょっと重い展開になることも
ありますが、そんなにドロドロとすることはありません。

ラストはちょっとご都合主義感はありますが、すっきり綺麗に終わってくれる
ため、クリア後の気分は爽快です。
ちなみに、おまけシナリオは投げっぱなしです(笑)

まず、本作のメインヒロインは七海なわけですが、面白いヤツで好きですけど、
全然ヒロインって感じがしないのがステキです。
そして妹の真奈美は、七海ほどテンション高くはないですが、どこか同じ血が
流れているため、展開的にはそんなに差がないので、もうちょっとバリエー
ションがあってもいいかなー、と思いました。

H度は並。1〜2回用意されており、尺の方はそこそこ長め。描写はそれなりです。
内容は純愛系のラブラブHで、気持ちを確かめ合うようなものばかりです。
まあ、初めてでいきなり2回戦とかやってのけてますけど。

テキストは誤字等はほとんど目に付かず、テンポも良く読みやすいテキスト
だと思います。
プレイ時間・難易度
ゲームは6月22日(日)から始まります。
ゲーム期間は2ヶ月強。イベントのある日だけをつまんでプレイするような
形になっています。

ワンプレイは4〜5時間。手頃でプレイしやすく、テンポ良くサクサク進む
こともあって、とてもプレイしやすかったです。
半分近くが共通シナリオなので、2周目はスキップを使えばかなり短縮が
可能です。

難易度は低め。1周目は選択肢がなく、2周目で初めて選択肢が出てきます。
シナリオの分岐は選択肢1つだけですので、悩むことはないでしょう。
総評
お奨め度ですが、前作が好きな人にお奨め。キャラクターがそのままなので
楽しい会話やドタバタな展開は健在。メインが七海ということもあって、
輪をかけておもしろおかしい展開が楽しめます。
七海以外のキャラクターもしっかりストーリーに絡んできますし、プレイして
いて温かい気持ちになれました。

シナリオが2本+αとややボリュームに乏しいですが、ストーリーはしっかり
していて結構読み応えはありましたし、内容的には満足できたので、物足り
なさはほとんど感じませんでした。

七海については、前作をプレイしたときは、キャラ的には好きでしたけど、
攻略したいとかそういうことは全然思わなくて、七海メインの今作は楽しめ
るかちょっと心配だったんですけど、いざプレイしてみたら、七海がめちゃ
めちゃ可愛らしくて、すっごい魅力的で、大好きになりました。
やっぱり、シナリオの力って大きいですね。
もちろん、妹の真奈美も魅力的で、他のキャラクターも活き活きしていて、
改めて魅力を再認識したような感じです。

なので、七海が好きだった人はもちろんのこと、そうでない人でも、プレイ
すれば七海が好きになれる、充分楽しめる作品だと思います。
ただし、キャラクターや舞台の説明なんかは一切ないので、前作をプレイ
していない人は、ちょっと入りづらいと思いますので、その点はご注意を。
前作を未プレイの人は、お奨め度から2点ぐらい引いておいてもいいかも。
ちなみに、七海も真奈美も巨乳なので、貧乳好きにはちょっと辛いかも(笑)

最後に。「わたしは包丁すら普通に使ったことがないんだぞ」……普通じゃ
ない使い方はしたことあるんですか……小夜さん……(笑)


八代修司・ハーレム計画……巨乳からロリまでお楽しみがいっぱい(笑)
でも、姉妹丼がなかったのはちょっと残念かも。
# 明日香&あーちゃん丼とか……(笑)



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