ねこマタ ふたなりへん
ブランド名 すもも ジャンル ショタッ子・甘えッ子にゃんこを
つがいで孕ませ性教育! ADV
発売日 2008.10.31 定価 \2,625
パッケージ DVDタイプのトールケース(135x190x15mm) マニュアル ジャケット裏
DISC容量 419.9MB、CD-DAなし
原画 大泉だいさく シナリオ PETA
音楽 流歌-Reliance:Tone- あり(1曲、OP&ED)、encounter+
音声 あり、芹園みや倉田まりや御苑生メイ
インタフェース ややキーボード操作可 描画 Window・フルスクリーン両対応、
800x600
セーブ箇所 80箇所+クイックセーブ1箇所 CG枚数 27枚
おまけ CGモード、回想モード
対象属性 ふたなり、ショタ、ボクっ娘、ボブカット、アホ毛、オーバーニーソックス、しましま、
体操服、ブルマ、触角、ツンデレ、黒髪、和服
1プレイ時間 2〜3時間 お奨め度 4

レビュー
概要
ごく普通の学生だった細嶋陸は、2匹の猫を拾って飼っていた。ある日、家に
怖い男の集団が押しかけてきたため、陸は猫を連れて逃げ出す。しかし、その
道中、トラックにはねられてしまう。そして、気がつくと、見知らぬ家にいた。
そこは、願いを叶える店『来夢』。対価を支払って、願いを叶える店だという。
そして、陸が助かることを願った2匹の猫は、人の姿になっていた。果たして
陸たちの運命は……という、ショタッ子・甘えッ子にゃんこをつがいで孕ませ
性教育! アドベンチャー。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

柚(ゆず)。(CV:芹園みや)
子桃の姉or兄であるふたなりっ子。大人しくて控えめ。子桃のことが大好き。
ふたなりであることを理由によくいじめられていた。

子桃(こもも)。(CV:倉田まりや)
柚の妹。明るく元気で強気で勝ち気な女の子。柚のことが好きだが、素直に
なれず、ついキツく当たってしまう。

サーヤ。(CV:御苑生メイ)
来夢の店主。主人公達を助け、面倒を見ている。いたずらずきで、つかみ所の
ない女の子。

絵の方はほんわかした雰囲気の可愛らしい絵柄。
CGは明るめの発色で丁寧に処理されていると思います。
立ち絵はポーズ変化・表情変化ともにあり。パターンはそれほど多くありま
せんが、会話に合わせて切り替わり、感情移入はしやすいかと。

キャラクターは控えめな柚と明るく元気な子桃、そして掴み所のないサーヤと
いう配置になっています。

音声はキャラクターとのマッチングは良く、演技の方も問題なし。
淫語は一部無音になりますが、消しは短く、だいたいそのまま聞こえるような
感じです。

音楽はほのぼのした曲が多め。作品の雰囲気をゆったりと包んでくれます。
キツいシーンすらもゆったりさせてくれるのはちょっとアレですけど。

ゲームを開始すると、プロローグの後にオープニングアニメーションが流れます。
歌はパンチのあるなかなか格好いい歌で、聴き応えがありました。ちょっと歌に
曲が負けちゃってるような感もありますけど。でも、切ない雰囲気の漂うメロディ
ラインはなかなか聴き応えはあります。
絵の方は、キャラクター紹介・シーン紹介的なもの。特筆すべき点は特になし。

エンディングも歌あり。曲はオープニングと同じものです。
システム
インタフェースはややキーボード操作可。メッセージ送りと選択肢決定は、
キーボードで可能です。
既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。
バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。
通常のメッセージ送りもホイールで可能です。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。
動作はやや重め。スキップ動作は高速です。

セーブ箇所は80箇所+クイックセーブ1箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
セーブデータはセーブ日時の他、シーン画像と話数、シーンタイトル、プレイ
時間が保存されます。
数としては、選択肢の数が片手で数えられる程度ですので、これだけあれば
充分だと思います。使い切ることはないかと。

システムはオーソドックスな選択肢決定型のアドベンチャー。

ディスクレス起動可。バックグラウンドでの動作は可能です。
主人公の名前は「柚(ゆず)」固定です。
シナリオ・プレイ感
ゲームは事故から助けられ、柚と子桃が人間の姿になるところから始まります。
突然の環境の変化に戸惑いながらも、毎日を過ごしていく……という感じ。

前半は、柚と子桃が気持ちを確かめ合うところが描かれます。
元々お互いのことを想っているのですが、それをはっきりとさせて行きます。

後半は、2人の生い立ちや、サーヤの目的などを絡めた、ちょっとシリアスで
重い話が展開されます。

ラストはなんとなくハッピーエンドという感じで、ゆったりとした雰囲気の
まま終わる感じです。

まずプレイしていて気になったのが、描写の少なさ。
設定はなかなか深く、突拍子もない展開や意外な展開が多いのですが、描写が
不足しているため理解しづらく、せっかくの設定や展開が活かされていない
ように感じました。
また、唐突にシーンが切り替わり、いきなり話が展開していたりするため、
ついていくのが大変でした。

そして、最初に聞いていた話と、最後の方で聞く話では、同じ話のはずなのに
内容が違っていたり、設定や描写がきっちり固められていないように感じました。

H度は並。各ヒロイン複数回用意されていますが、柚はふたなりのため、女性と
してのHシーンは少なめです。また、サーヤに関しては本作ではHシーンは用意
されていませんのでご注意。尺の方は短め。描写はそこそこ。
内容的には、基本的に気持ちを確かめ合うような純愛系のシーンが多いの
ですが、イタズラ的なシーンやヤケになったようなシーンがあったり、1つだけ
ですが陵辱的なシーンもあったりと、バラエティは豊かです。
また、前述の通り、柚は男性としてと女性としての両方のHシーンを楽しむ
ことが出来ます。

テキストは誤字等はほとんど気にならず、テンポ良く読みやすいテキストだと
思います。ただ、さすがに「フインキ」はどうかと思いました。
プレイ時間・難易度
ゲーム期間は不明。日付の経過は特に描写されないため、気にする必要は
ありません。

ワンプレイは2〜3時間。本作はセーブデータにプレイ時間が記録されますので、
正確に言うと2時間36分+αでした。(+αは最後にセーブした所からラストまで)
やや短めでサクサク進むため、ちょっと物足りないかもですね。

難易度は低め。選択肢が1つしか存在せず、それがエンディングの分岐に
なっているため、悩むことはありません。
総評
お奨め度ですが、ふたなりショタっ子大好きな人にお奨め。
男の子としても女の子としても楽しめますし、内容も攻めや受けやイタズラ、
陵辱など、様々なシーンを楽しめます。
また、設定は結構深く、ストーリー性も持たせようという努力が見えます。

ただ、描写不足のため、せっかくの設定が今ひとつ活かされておらず、やや
理解しづらくなっているのは残念です。また、展開も唐突で、突然全く別の
展開になったりするため感情移入しづらく、もったいないなーと思いました。

それと、ややシリアスな展開もありつつ、基本的にはほのぼのした雰囲気の
作品なんですが、そこに1つだけですが陵辱シーンが入るというのは、理解
しづらかったです。しかも、ストーリー上特に必要なく、意味もないシーン
だと思えるのが、さらに不可解です。何故こんなシーンを入れたのでしょうか。
雰囲気ぶち壊すだけのような気がするのですが……。

あと、低価格ソフトとということもあってか、ボリュームは非常に乏しく、
5時間もあればコンプリート出来てしまうので、物足りなさが強いかも。
定価は安いですが、コストパフォーマンスは微妙かも。

なお、この作品は、「ふたなり編」とあるように、1作だけで完結するもの
ではありません。まあ、1つの話としては完結していますが、「くろねこ編」を
プレイすることによって、設定などをより詳しく知ることが出来ると思います。
2本で1本の作品、という感じでしょうか。

ボリュームに乏しく描写も不足していて、やや理解・感情移入しづらい話に
なっていますが、キャラクターは可愛らしく、色んなシーンを楽しむことが
出来ますので、雰囲気や設定が気に入った人はどうぞ。
ただし、「くろねこ編」の方も、あわせてプレイすることをお奨めします。

最後に。せっかくの猫設定なのに、何故猫耳がないんだっ(笑)
# しかも「ご主人」と呼ぶのに、何故猫耳メイドじゃないんだっ(笑)


以下、設定に絡むネタバレを含みますのでご注意。

柚と子桃、本当は猫なのか人間なのかどっちですか(^^;
話の流れ的には人間っぽいんで好けど、そうするとトラックにひかれた時の
描写が合わないんですが……。



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