さくらんぼシュトラッセ
ブランド名 ぱれっと ジャンル AVG
発売日 2008.08.29 定価 \5,040
パッケージ 紙製パッケージ(167x230x41mm) マニュアル A5ブックタイプ
DISC容量 1.40GB(DVD-ROM)
原画 くすくす シナリオ NYAON
音楽 28曲、BURTON、樋口秀樹
鈴木マサキ
あり(2曲、OP・ED)、
橋本みゆき、WHITE-LIPS
音声 あり、佐本二厘、風音、桜川未央、井村屋ほのか、一色ヒカル、青葉りんご、本山美奈、
桃井いちご、葉村夏緒、小池竹蔵、氷室百合、神楽坂恋詩
インタフェース メッセージ送りのみキーボード可 描画 Window・フルスクリーン両対応、
800x600
セーブ箇所 100箇所+クイックセーブ10箇所+
オートセーブ1箇所
CG枚数 182枚
おまけ CG鑑賞、SDCG鑑賞、ムービー鑑賞、版権鑑賞、音楽鑑賞、シーン鑑賞、立ち絵鑑賞、
スタッフコーナー
対象属性 純愛、ほのぼの、ラブコメ、ドタバタ、魔法少女、ストレートロング、ウェディングドレス、
金髪、ツインテール、リボン、ガーターベルト、ストッキング、ボクっ娘、ポニーテール、
幼なじみ、オーバーニーソックス、義姉、ヘアバンド、裸エプロン、銀髪、ショタ、黒髪、
ボブカット、未亡人、お下げ
1プレイ時間 1〜2時間 お奨め度 5

レビュー
概要
本作は2008年1月に発売された「さくらシュトラッセ」のファンディスクです。
本編の各ヒロインとのエンディング後のストーリーが収録されています。

なお、本レビューは「さくらシュトラッセ(以下、前作)」のネタバレを含んで
いますので、未プレイの方はご注意下さい。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

マリー・ルーデル。(CV:佐本二厘)
ドイツからやってきた魔法少女。ひょんなことから主人公の店「かもめ亭」で
働くことになる。ややおっとりしていて真面目で大人しいが、オタクで思い
込みが激しくて一度ヘコむとどんどん深みにハマっていく。
# 愛天使ウェディングマリー(笑)

ルゥリィ。(CV:井村屋ほのか)
マリーの使い魔である猫。変身の魔法によって人間の姿になれる。
マリーとともにかもめ亭に住み込んでいたが、元の飼い主が見つかったため
今は飼い主の家で暮らしている。かもめ亭にはちょくちょく手伝いに来ている。

綾瀬優佳(あやせゆうか)。(CV:風音)
主人公の姉。短期で乱暴で手が早い。でも、主人公のことを温かく見守る
優しい一面がないこともない。

里村かりん(さとむらかりん)。(CV:桜川未央)
主人公の幼馴染み。いつも明るく元気いっぱいののーてんき娘。頭が悪く、
難しいことを言われるとすぐに挫ける。大飯喰らいの腹ぺこキャラ。

綾瀬美咲(あやせみさき)。(CV:本山美奈)
主人公の母親。おっとりのほほんとした女性。いつも優しくみんなのことを
見守ってくれているが、結構悪戯好き。

瑠璃子(るりこ)。(CV:桃井いちご)
ルゥリィの飼い主。明るく元気でちょっとおませな女の子。
クリスのことが好きで、積極的にアタックしている。

クリストフ・クレメント。(CV:青葉りんご)
通称・クリス。マリーの婚約者で、マリーをドイツに連れ戻すために日本に
やってきた。気が弱く控えめで苦労性。姉であるクラウディアの行動にいつも
頭を悩ませている。怒ると結構怖い。

クラウディア・クレメント。(CV:一色ヒカル)
クリスの姉で、自称・マリーのライバルである魔法使い。悪役が大好きで、
世界を征服するアクの魔法使いを目指している。人の嫌がることをするのが
好きで、我が儘の限りを尽くし、周りの人を困らせる。

小野寺早希(おのでらさき)。(CV:桃井いちご)
かもめ亭のある商店街の責任者の娘。ちょくちょくかもめ亭に顔を出す。
人をからかうのが好き。

絵の方は柔らかいタッチの可愛らしい絵柄。動きがあってとても活き活きして
いて、非常に魅力的だと思います。
CGは明るく発色のいい色遣いで丁寧に処理されており、見栄えもいいですね。
立ち絵はポーズ変化・表情変化共にあり。会話に合わせてコロコロと切り替わり、
アクションも大きく、コミカルな表情も満載で、見ていてとても楽しいです。
さらに、焦ったときは汗が飛び散ったり、振り向いたり、駆け寄ってきたりと
いうところが、立ち絵でしっかり描写されており、演出は凝っています。
まあ、基本的に前作の使い回しですが……。

キャラクターは個性豊かな面々揃い。メインキャラも個性的ですが、輪をかけて
サブキャラが個性的なので、ヘタするとメインキャラが喰われそうです(^^;
とりあえず、ルゥリィ可愛すぎ。もちろんクリスも大好きです。

音声はキャラクターとのマッチングは良く、演技の方も文句なし。
前作から引き続きのキャストで、安定感抜群です。

音楽はほのぼのゆったりした曲が多め。静かでちょっと切ない雰囲気の曲も
多いです。ピアノや管弦楽器をメインにした、綺麗な曲が多く、単体で聴いても
充分に楽しめますね。

ゲームを起動すると、オープニングアニメーションが流れます。
歌は明るく爽やかな曲で、とても聴き心地がいいです。
絵の方はシーン紹介的なもの。キャラクター紹介色は抑えられています。

エンディングも歌あり。ゆったりとした落ち着いた曲で、余韻の味わえる
いい歌だと思います。……が、ハープでしょうか。伴奏に入る弦楽器が
タイミングをずらしてあって、ものすごい気持ち悪かったです。
システム
インタフェースはメッセージ送りのみキーボード可。
既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。
バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。
通常のメッセージ送りもホイールで可能、音声のリピート再生も可能です。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。
動作は重め。音声やBGMの再生でかなり負荷がかかっているようですね。
また、描画もやや重めで、全体的にちょっともたつく感じです。
スキップ動作もやや遅め。

セーブ箇所は100箇所+クイックセーブ10箇所+オートセーブ1箇所。
セーブ/ロードは随時可能です。
セーブデータはセーブ日時の他、シーン画像が保存されます。
選択肢の数が極めて少なく、シナリオも短めなので、セーブ/ロードはほとんど
必要ないぐらいです。なので、これだけあれば充分すぎます。使い切ることは
まずないでしょう。

システムは選択肢決定型のアドベンチャー。と言っても、選択肢によって
エンディングが変わるとかいうことはなく、CGが変わるだけです。
最初に誰のシナリオを見るかを選んで、あとはストーリーを読んでいくだけ
という感じです。

あと、音楽鑑賞の使いづらさは前作から改善されていません。わざわざリストに
登録してから再生しないといけないのは面倒です。

ディスクレス起動可。バックグラウンドでの動作も可能です。
主人公の名前は「綾瀬春美(あやせはるみ)」固定です。
シナリオ・プレイ感
ゲームは4本のシナリオからどれをプレイするかを選び、読み進めていきます。
どのシナリオも、前半はちょっとコミカルに、後半は心温まるちょっといい話が
展開されます。
前作のエンディング後の話なので、ヒロインとは結ばれており、最初はひたすら
いちゃいちゃするところが楽しめます。

H度は並。各ヒロインとも複数回(2回)用意されています。尺の方はそこそこ、
描写はそれなりに濃いです。マリーだけはやたらエロいですが。
2回戦も用意されていたりします。
内容は基本的に純愛系のらぶらぷH。既に前作で結ばれていますので、最初
から飛ばし気味です。

テキストは誤字等は全く気にならず、テンポも良く読みやすいテキストだと
思います。
プレイ時間・難易度
どのシナリオも6月末〜7月始めから始まります。
ゲーム期間は数日。1日ずつプレイしていきますが、別に気にする必要はあり
ません。

ワンプレイは1〜2時間。サクサク進み、1つ山を越えたら終わりなので、あっと
いう間です。

難易度は激低。というか、全編を通して、選択肢は1つしかありません(^^;
総評
お奨め度ですが、前作が気に入っている人はお奨め。前作エンディング後の
らぶらぶな状態から、ひとつ問題を乗り越えてさらに絆を深めるという感じの
ほのぼのとした心温まるちょっといい話が楽しめます。
サブキャラもしっかりストーリーに絡んで来たりと、前作の雰囲気をしっかり
保ちつつ、楽しめる内容になっています。

ただ、内容自体はいいのですが、ボリュームが圧倒的に不足しています。
シナリオは1本あたり1〜2時間程度で終わり、早ければ5時間程度、ゆっくり
プレイしても10時間もあればコンプリート出来てしまいます。
定価は安めに設定されていますが、それでもコストパフォーマンスはちょっと
悪いように思えます。
CG枚数は182枚と多いように思えますが、これは差分を含んだもので、差分を
含まずに数えると29枚と、ファンディスクとしてはごく普通だと思います。

前作のエンディング後から始まるお話なので、前作をプレイしていないと
楽しめないと思いますし、短いシナリオが4本だけなので、前作をよっぽど気に
入っている人でないと、物足りなさが強いと思います。
内容は決して悪くない……というか、かなり面白いとは思うのですが、いくら
なんでもボリュームなさ過ぎです。
せめて、サブキャラがメインのアナザーストーリーでも入っていれば、かなり
印象が違ったと思えるだけに残念です。

最後に。美咲さんシナリオがないなんて、詐欺だわ!?(笑)
# クラウディアシナリオがないのは別にいーです(笑)


く、クリスが……私のクリスが……うわーーーーーん。



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