魔法戦士スイートナイツ2 -メッツァー叛乱-
ブランド名 Triangle TEAM Lamda ジャンル アドベンチャー
発売日 2004.04.02 定価 \9,240
パッケージ 紙製パッケージ(155x221x48mm) マニュアル B6ブックタイプ
DISC容量 Disc1 : 636.6MB、CD-DAなし、Alpha-ROM
Disc2 : 641.0MB、CD-DAなし
Disc3 : 638.3MB、CD-DAなし
原画 斎藤なつき シナリオ 反事象桂林、島村ひろし、薗崎晶
音声 女性のみフルボイス、木葉楓、北都南、飯田空、木村あやか、島香麗子、彩世ゆう
白井綾乃、茶谷やすら
インタフェース ややキーボード操作可 描画 Window・フルスクリーン両対応、
800x600
セーブ箇所 フリー(無制限) あり(1曲、OP)
おまけ ヒロイン調教の成果、ヒロイン調教の様子、ヒロインたちの行く末、日常と非日常の調べ、
ヒロインたちの囁き、魔法戦士スイートナイツ原画集、OVA魔法戦士スイートナイツ、
DVDPG魔法戦士スイートナイツ
対象属性 魔法戦士、陵辱、調教、触手、緑髪、ツインテール、オーバーニーソックス、リボン、
ショートカット、触角、エプロンドレス、ボブカット、ストレートロング、赤髪、お姫様、
レズ、ふたなり
1プレイ時間 8〜11時間 お奨め度 7

レビュー
概要
主人公・メッツァーは、正義の魔法戦士スイートナイツ達を捕らえて調教を施し、
地上での作戦を成功に収めた。しかしメッツァーの属する悪の組織ゼーロウは、
野望を抱くメッツァーを危険と見なし、抹殺にかかる。追っ手から逃れるため、
捕らえたスイートナイツごと基地を爆破し逃げたメッツァーだが、その時に魔力を
消耗してしまい、休養を余儀なくされる。スイートナイツ達はクイーングロリアに
保護され、傷を癒し新たな力を授かり地上に戻ってきていた。果たして回復した
メッツァーは、ゼーロウとクイーングロリアを倒し、異世界・ロアと地上界を手に
入れることが出来るのか……という、正義のヒロイン凌辱アドベンチャー。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

ココノ・アクア。(CV:茶谷やすら)
メッツァーの部下。ゼーロウから逃れたメッツァーに付き従い、副官として、
性奴隷として、誠心誠意メッツァーに尽くす。

スイートパッション。(CV:木村あやか)
本名・宮守麻由希。スイートナイツに新たに加わった魔法戦士。
元気で溌剌としている。プライドが高く、強気で勝ち気。
ゼーロウの手下に追われていたココノを助ける。そして、変身していない状態を
見られた瞬間に正体がバレる。ダメじゃん。

スイートリップ。(CV:木葉楓)
本名・七瀬凛々子。スイートナイツの戦士。以前メッツァーに捕まり調教されてい
たが、新たな力を授かって戻ってくる。でもやっぱりやられる。ダメじゃん。

スイートキッス。(CV:北都南)
本名・柚木香那葉。スイートナイツの戦士。以前メッツァーに捕まり調教されてい
が、新たな力を授かって戻ってくる。しかし、以前の戦いで心に傷を負っており、
変身することが出来ない。ダメダメじゃん。

エレニス・レクシア。(CV:彩世ゆう)
王女・ティアナの側近だったが、以前メッツァーに捕まり調教される。
その後、ティアナ王女の兄・エルウィンに仕えている。

フェリセス・レクシア。(CV:飯田空)
以前、メッツァーの副官だったが、現在はエルウィンに仕えている。

スイートルージュ。(CV:飯田空)
本名・沙倉愛梨。学園の先生。スイートナイツのリーダー的存在だったが、今は
ロアに戻って女神騎士団を率いている。

ティアナ・リリアン・トランシルヴェール。(CV:島香麗子)
異世界・ロアの王女。以前、魔法戦士プリンセスティアとして、メッツァーと戦い、
捕まって調教されていた。

クイーングロリア。(CV:白井綾乃)
異世界・ロアの女王。スイートナイツ達に力を与えた張本人。

絵の方はすっきりとした中にも色気がある、とても可愛らしく綺麗な絵柄。
前作よりも洗練され、バランスも良くなり見違えるほどです。
CGの処理も丁寧で、触手の1本1本まで質感を伴って描き込まれています。
……あ、触手にはそんなにこだわらなくてもいいですかそうですか。
立ち絵は表情変化のみあり。戦闘中はポーズ変化……というか、服が破れ
たりという変化はあります。そもそもあまり立ち絵で進行しない作品ですので、
変化がなくてもさほど気にならないでしょう。

キャラクターはほとんどが前作までに出てきた魔法戦士達で、そこに新たに
スイートパッションが加わった、という感じですね。
以前から一途で健気で可愛らしかったココノですが、今作ではその破壊力は
さらに増していて、めちゃめちゃ健気で可愛いです。LOVE。

音声はキャラクターと良くあっていて素晴らしいですね。ほとんどが前作までに
出てきたキャラなので、もうしっくり馴染んでいますし、新キャラの宮守麻由希も
特に違和感はありません。ちょっといっぱいいっぱい過ぎる気はしますけど、
まあそういう感じのキャラですし。
演技の方も臨場感たっぷりで、シーンを非常に盛り上げてくれます。
ただ、残念ながら何箇所か(2箇所?)音声に激しくノイズが乗っているところが
ありました。
あと、前作までをプレイしている人は、ココノの声優さんが変わっているのに
気が付くかも知れません。それほど気にはなりませんが、やっぱりちょっと
違うので、違和感を覚えるかも。

音楽は激しい曲からおどろおどろしい曲まで、シーンにあった曲が多彩に用意
されています。激しい、勇ましい曲が多めですね。曲数もかなり多く、聴き応え
あります。

ゲームを起動すると、オープニングアニメーションが流れます。
歌はパンチの効いた格好いい系の歌。結構迫力もあって聞き応えがあります。
絵の方はシーン紹介的なもの。文字は一切入らないのですが、それほど動き
まくっているというわけでもありません。
ちなみに、タイトルメニューでもこの歌が流れるのですが、他の音声や音楽と
比べると圧倒的に音量がデカく、本編の音声・音楽でバランス調整していると
タイトルメニューに戻ったときに大音響でびびります。
もう少しバランスを揃えて欲しいところですね。
システム
インタフェースはややキーボード操作可。メッセージ送りと選択肢決定はキー
ボードで出来ますが、戦闘シーン等はマウスでしか操作出来ないようです。
既読スキップ、強制スキップ、オートモード、バックログあり。
バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声も再生されます。
さらに、CGもシーンにあったものに変わります。シーン丸ごと巻き戻し、という
感じですね。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。
動作は比較的軽快。メッセージスキップも高速です。

セーブ箇所は無制限……でしょうか。とりあえず100箇所はセーブ出来ました。
セーブ/ロードはアドベンチャーパートで随時可能です。
セーブデータはセーブ日時の他、シーンタイトルとシーン画像が保存されます。
数としてはもちろん問題なし。ただし、調子に乗ってセーブしていると、ガンガン
HDD容量を食うので注意。

システムは選択肢決定型のアドベンチャー+戦闘シミュレーション。
イベントパートは、どういう行動を取るか、誰を狙うか等を選択肢で決定します。
出撃準備パートは、まず出撃させる上魔・下魔を整備・補充し、どの妖魔を
連れて行くかを決定します。整備・補充は「マナ」を使用して行います。
「マナ」は戦闘で手に入り、相手に恥辱を与えれば与えるほど多く手に入れる
ことが可能です。
上魔には属性があり、属性によって苦手な相手や呪文、覚えやすい呪文等が
決まっています。呪文を覚えると、対応した能力値も上昇します。
戦闘には上魔を何体でも連れて行くことが出来、下魔の存在意義はほとんど
ないような気がします……。
戦闘は「攻撃」「恥辱」「魔法」の3つのコマンドがあり、「魔法」は属性によって
効果がないこともあります。

本作にはプロテクトが施されています。誤爆注意。そして当然ディスクレス起動
不可。サポートは迅速で好感は持てました。
バックグラウンドでの動作は可能です。
シナリオ・プレイ感
ゲームはメッツァーが復活し、スイートナイツ達を再び捕まえにかかるところ
から始まります。新たに現れたスイートパッションを捕らえるため、ココノを
学園に送り込み、弱点を探ります。
その後、スイートリップ達も加わってきて、最終決戦の様相を呈してきます。

ストーリーは終始淫靡に進みます。基本的にスイートナイツ達を襲い、調教して
いく話ですので、ひたすらエロエロです。
ただ、途中に学園生活のちょっとほのぼのした話や、ココノとの心温まる純愛
的なエピソードも入っていて、メリハリは効いています。

後半は、シナリオによって展開が異なりますが、メインの話は異世界・ロアに
戻って、ゼーロウと王国を倒すという、壮大な話になります。
緊迫したシーンの連続で、もちろんHシーンも山盛りで、息もつかせぬ展開と
いう感じです。

最後も淫靡で、あまりハッピーエンドと言えないような終わり方が多いですが、
展開によっては純愛的な終わり方もするのが目新しいです。

H度は非常に高め。ゲームの大半がHシーンで、一部のサブキャラを除いて、
各ヒロインとも複数回用意されており、描写は濃厚で尺も長めに用意されて
います。バリエーション・シチュエーションも豊富で、お腹いっぱいな感じです。
声優さんの好演もあって、感情移入度は非常に高いです。
ただ、ヒロインによって回数にかなり差があり、スイートパッションやスイート
リップは豊富に用意されているのですが、スイートキッスは少な目になって
いますし、フェリセスにいたっては1回、しかもエルウィンとの絡みだけという
状態。ですので、スイートリップ・スイートパッション以外のキャラが好きな人
には、ちょっと物足りないかも知れません。
特に、ロアの人達が好きな人にはがっかりかも。
あと、前作までかなりシーンが少なくて不満たらたらだったココノですが、
今回はそれなりに用意されています。純愛的な物もあってなかなか良げ。
# スイートキッスより多いですからね。つーかスイートキッス少なすぎ……。
##他のスイートナイツの半分て。

テキストですが、誤字等はあまり気にならないのですが、Hシーンでの音声と
テキストの食い違いは凄いです。声優さんは、もはやテキストを無視して、
自由に演じているような感じですね。ただ、それが決して悪い方向ではなく、
むしろ良い方向に出ています。テキストだけだと全く起伏のない、ただ喘いで
いるだけの単調なシーンに見えるのですが、声優さんの演技が入ることにより、
臨場感溢れるシーンに生まれ変わります。
ちょっとテキストが声優さんの演技に頼りすぎですね。もう少し、テキストだけ
でも雰囲気が伝わってくるようにして欲しいところです。
まあ、声を活かしたテキスト、と言えなくもない……いえ、言えません(^^;
プレイ時間・難易度
ゲーム期間は不明。特定の条件を満たすと次の段階に進む、という感じです。

ワンプレイは6〜11時間。シナリオによってかなり差はあるのですが、全ての
スイートナイツを籠絡して、なおかつロアの戦士達も手中に収めようとすると
10時間以上かかるのではないでしょうか。まあ、このルートを辿れば、全体の
9割近くシーンが埋まるわけですが。

難易度は低め。序盤から中盤にかけて大きくシナリオは分かれるのですが、
分岐の条件はわかりやすいと思います。
戦闘に関しては、もはや力押しで楽勝という感じ。途中からサキュバスや
ディラックが参戦してきて、ココノも使えるようになり、フェリセスやエレニス
までも使えたりするので、もはや下魔はおろか、上魔すら不要です。
下魔なんて、最初に1〜2回だけしか使わなかったような……。
はっきり言って、ディラックが持つ「パラライズ」の呪文があれば楽勝です。
ディラックがいなくても、魔力と敏捷が高くて「パラライズ」の使える上魔を
作ればOKですが、魔力と敏捷を上げるのが大変かも。
アイスII・IIIとサンダーII・IIIを覚えさせればいいのですが、パラライズも
覚えようとすると大量のマナが必要になりますし、非効率かも。
それに、パラライズを使うと、MPの関係でIIIレベル魔法は使えなくなるため、
完全に能力値アップのためだけに覚えることになりますし、ね。
総評
お奨め度ですが、正義のヒロイン陵辱が好きな人にお奨め。非常にH度は高く、
シーンの数も豊富でシチュエーションも様々と、充分に満足出来るでしょう。
ボリュームもたっぷりで、やりごたえがあります。

ただ、1周はやや長めですが、メインルートを通れば90%ぐらいのシーンは回収
出来てしまうので、2周目以降はやや作業になってしまうかも知れません。
スキップ動作は高速なのでいいのですが、戦闘はスキップできないため、
ひたすら戦い続けることになり、ちょっと辛いかもですね。
まあ、戦闘は力押しでなんとでもなるので、それほど苦労はしないでしょうけど。

シナリオの方も、基本的にはHシーンの連続なんですが、メッツァーとココノの
関係を描いたり、前作までで調教されたヒロイン達の心情を描いたりと、ある
程度ストーリー性も出ています。特に、選択によっては純愛的な流れになると
いうのはなかなか面白かったです。ココノとの日常イベントは激しく萌えました。

あと、弱点といえば、やはりテキストの弱さでしょうか。音声付きでプレイすれば
充分臨場感溢れて感情移入も出来るのですが、音声をOFFにすると途端に意味
不明になるHシーンはどうしたものか。もう少し、表現力が欲しいところです。
テキストだけ見ていると、いつ終わったのかすら解らない状態ですし。

内容はエロエロで描写も濃く、バリエーションも豊かでボリューム満点、さらに
純愛的な要素も入ってくるなど、満足度としては充分でしょう。
テキスト表現の弱さと、繰り返しプレイの面倒さはありますが、それを補って
余りあるエロさは、充分満足できる内容だと思います。
パッケージを見たり、サイトなどで得た情報で思い描いていたとおりの、期待を
裏切らない作品でした。安心して購入することは出来ると思います。とても安定
したいい作品だと思います。

ただ、続き物の定めで、前作までをプレイしていないと、最初ちょっと話から
取り残されるかも知れませんので、出来れば前作まで全てプレイしておいた
方が良いかと思います。どれも安定したクオリティで楽しめると思いますし。

最後に。相変わらず一般人の前で平然と本名を言う正義のヒロインだな(^^;
# お前ら、正体隠す気、ないだろ?
##「だめよ凛々子」……いや、ホントダメだろ(笑)



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